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図書館司書とwebクリエイター

私がそろそろ仕事をしようかなぁ、なんて思ったせいなのか、ぽつぽつと仕事の話が入ってきました。
夏の間はずっと半農、半大工(?)兼主婦をしていたので、そろそろ働きたいと思っていましたから、ちょうど良いタイミングです。

webの仕事は北海道ではあまり需要が多くないので、就職はかなり難しいみたいです。
今のご時世、マンション購入だって、インターネット経由が1割を超えるというのに、広告媒体としてのweb作りを考えていないんですね。
たいてい求人を見ていると、ずーっと、何年も求人を出していて、面接に行ってみると誉めそやされた挙句にフリーでお願いできないかといわれるのがたいていのパターンです。
それでも司書をしていたときよりはずっとましだと思います。

図書館司書は、資格があればできると思っている、「資格だけ持った能なし」が私の経験してきた図書館には多くいました。
そういった連中の多くは「資格なし」に対し「資格を持っていない」というだけで「何もわかってない」と一方的に評価を下し、自分たちは資格があるから一人前なんだと思っている人ばかりです。
資格持ちの私は、見ていて恥ずかしい限りでした。
司書って、そんな馬鹿な連中ばかりではありません。
ただ資格が欲しいなら、大学を出ている人なら、1週間程度の夏期講習だけでもとれますからね。

一般的な図書館においては、時代の流れを敏感にリサーチしつつ、必要な「情報」を管理するのが主な仕事です。
その「情報」を管理するというのが、本なのか、電子ジャーナルなのか、逐次刊行物なのか、といったことを利用者のニーズによって選定していくのも重要だし、そのマテリアルの管理法や、保有年数の判断も司書の重大な課題の一つなのです。保管には限度がありますから。
また、現在のNDCに今の知識を分類するのは不可能に近いので、それを分類するためには、計り知れない内部規定の制定も必要です。
そういったことをすべて利用者のニーズを把握しながらやっていくことを考えたら、10年ぐらい居なくちゃ、とても一人前にはなれないと思うんですよね。

私が見た実習生は、書誌情報がないものを分類する演習問題の最中に、ある本を渡して「索引で○○について調べてみて」とヒントを出したところ、一回引いて「ありません」と即答するようなボンクラ。索引のとりかたの違いもその学校では教えなかったようですから、学校のほうにも問題はあるんですけどね。
(カタカナが初めにくるように並べる方法や、「?」を無視するかどうか、アルファベットの取り扱いなど、「索引」には同じ言葉でもたくさん並べ方の規則があります)
洋書の「アンテナ・デザインブック」は「デザイン」なので7類です。と断言までしました(--+ 
↑この馬鹿はDesignのみ翻訳した。
合否を出せるものなら絶対に合格なんかさせませんでしたね。

上司は一日中アダルトサイトからダウンロードした画像を眺めて鼻をひくひくさせ、会議で図書館の権利を守るような発言もできない・・・。
そんな烏合の衆と付き合うのはほとほと疲れて司書は辞めようと思ってからもう何年も経ちましたが、今となってはなんでもっと早く決断しなかったのかと思うばかりです。

私はwebの仕事が好きです。情報を追い求めるという追求型の仕事の本質は、本来の司書にもあるべき姿なんですけどね。
そんなことで、枕もとの机に積みっぱなしのPHPの解説書を、少しは開いてみようとここに来てようやく反省していたりします(-.-)
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コメント

[C31] 耳が痛い…。

私も決して出来た司書ではなかったので、えらそうなことはいえません。
司書って、自己PRが苦手な人が多いですよね。
そのせいもあってか、図書館の役割を外に向けてPRすることがまだまだ足りていないのが図書館(館種問わず)の現状だと思います。
もっと図書館が何が出来るのか、何をしたいのか、社会に何を還元できるのか、を一般市民や図書館以外の部署の職員の方々に具体的にかつ分かりやすく伝えていくことが求められていると思います。しかし、面倒だからやらないのか、恥ずかしがりやだからできないのか、なかなかその辺は変化しませんね。

あと、もう一つ、公共図書館にいえる傾向をご紹介。
いろんな図書館の人の話を聞いたり見たりして、新たな取り組みを始めたり、変化しようとしてがんばっている図書館の多くは、どちらかのパターンであることが多いということに気づきました。
・司書職制度があって、専門的知識を兼ね備えた司書職集団がいる
・行政知識を持った事務職の方が図書館に移動してきて「図書館って、実は結構可能性秘めてるんじゃない?」と目覚めた人が精力的に動いている

今、特に後者が入り込んでいる図書館の健闘が目立ちます。ここから言えるのは、図書館員は図書館のプロたる前に、行政(大学なら大学経営)のプロにならなければ、本質的な仕事は出来ないということです。図書館は行政組織の一部(大学図書館も同様)だってことをすっかり忘れている司書がいかに多いか、ということです。

書きなぐりですみませんm(_ _)m
  • 2005-09-06 12:41
  • libsaika
  • URL
  • 編集

[C32] 去った者の思い

あらま。私が一番「司書」として認めている方からのコメントがつくとは(^^;
ちょっときついことを書いてしまいました。
あの実習生は後輩だったもんね(汗)

知識を吸収する人とそうでない人というのは、格段にその後の人生に差が出ると思うんですよ。問題意識の有無とも言えますね。
私はただ本が好きで、学校図書館司書の先生に勧められた本が私の読書人生を開眼させてくれたものだから、この仕事に就こうと決めました。
そんな私ですが、司書を希望する人に図書館司書になりたい理由を聞いてみて、「本が好きだから」と答える人は資質があるとは思えません。
そういう人はたいてい、ごく一部の限られたジャンルの「本」が好きなだけだと思います。

資格を取っても、職にあぶれる人がどれだけ多いことか。
図書館に入ることの出来たごく一部の運のいい司書には、資格があるからってその座に甘えるな、という気持ちを込めて書いたつもりです。
資格なんて、たいしたものじゃない。その後、ニーズや知識をどう知識や経験につなげていくか、それが司書の貴重な宝なんだということに気づいてほしいと思います。

去った者は、ついきついことを言いたくなるものなので、許してね。
時々また図書館について熱いメールをかわしましょう。
  • 2005-09-06 17:41
  • まゆ
  • URL
  • 編集

[C33] わたしなんて…

司書やってました、なんていうのはおこがましいと自分では思っています。
内々には不器用なりに発信できていたかもしれないけど(それがまゆさんの私に対する評価だったら嬉しいです)、やっぱり図書館から飛び出して、職員の方や先生に図書館の役割を訴えていく、というところまでパワフルには出来なかったですから。でも、それこそ本当にやらなきゃいけなかったことだったんだなーって今更ながら反省しているんです(^^;

>「本が好きだから」と答える人は資質があるとは思えません。
私もそう思います。きっかけとしてはいいと思うけど(そういう幸せな体験を持っているに越したことはない)、それが理由ではまだまだ司書の仕事を本当に理解しているとは言えないですよね。

司書養成の問題も、研修の問題も大事だけど、なにより司書自身の意識改革ですね。
前のコメントに、事務職の人が図書館にやってきて奮闘して、成功しているという事例を書きましたが、これって裏を返せば「司書は何をやっておるんだ!」ということですよ。もっと司書は危機的状況に立たされていることを自覚しなければならないと思いますね。

と、私ももう図書館側の立場じゃないので、言いたい事だけ言っていますが(笑)
いくらスペースがあっても足りないので、またメールでもしますねー。

p.s.
研究用のBlogがあるのですが、こちらに今度トラックバック(&リンク)させてもらってもいいですか?
  • 2005-09-08 09:24
  • libsaika
  • URL
  • 編集

[C34] 了解

図書館学の東大に行ってるような人からトラックバックなんて光栄ですが、あんまり参考にならないんじゃないですかね(^^;
断腸の思いで図書館を卒業した私ですから、言うことはきついですよ(笑)

[C112] 資格について

司書の資格は現在1週間ではとれません。
私も司書講習でとりましたが、2ヶ月朝から夕方までばっちり授業が入っていましたし。
全てを確認したわけではないからわかりませんが。
  • 2006-04-12 03:39
  • ひろり
  • URL
  • 編集

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